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| 2003年12月11日 |
| 空港乗合「ジェットハーモニー」 |
| 堀内 重人(都市交通問題研究家) |
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近年は、空港連絡型の乗合タクシーが増加傾向にある。今回は「ジェットハーモニー」の事例について紹介したい。
日本人の海外渡航者数は1600万人を超え、海外旅行は身近になった。だが日本の国際空港は都心部から遠く離れた場所にあり、重い手荷物を持っての空港〜都心の移動は苦痛を伴う。鉄道によるアクセスは定時制で優れるが、駅構内での階段による移動が伴う。高速バスは鉄道より割安であるが、乗り場までの移動が伴い、かつ、ある程度の利用者が見込める場所からの発着となるため、乗り場が限られる。ドア・ツー・ドア輸送であるタクシーを利用すれば、東京都23区内から成田空港まで約2万5000円も要し、金銭的な負担が伴う。
利用者は、鉄道の運賃に特急料金をプラスした程度の価格でドア・ツー・ドアのサービスを提供してくれる交通機関の登場を望んでいた。それに目を付けたタクシー業界は、バスを運行するほど需要が見込めない地域からの乗合タクシーの運行を検討した。
まず最初に羽田空港と蒲田駅の間で93年から運行を開始し、99年からは羽田空港と23区内の4ゾーン間に地域を広げた。そして01年末から、23区内に三鷹市と武蔵野市を加えた4ゾーンと成田空港の間で、乗合タクシー「ジェットハーモニー」の運行を開始する。
「ジェットハーモニー」は、都内6つのタクシー事業者が東京ジャンボハイヤーという事業体をつくり、9人乗りワゴン車で運行される。大人1人当たりの運賃は、ゾーン別に3500〜5000円の4段階に設定、子どもは大人の半額、幼児および未就学児は大人1人に対し1人無料。手荷物は大型トランク1個無料、2個目から1個に付き1000円。サーフィンの持ち込みは不可だが、ゴルフバッグ、スキー板、スノーボードは1個1000円払えば可能だ。折り畳み式(バギータイプ)のベビーカーは無料で持ち込め、乳幼児連れの乗客に対する配慮がなされている。
02年1月の運送収入は300万円に満たなかったが、同年8月には812万5000円を売り上げ、右肩上がりの伸びを示している。切符売り場は、空港内のグリーンポートエージェンシー(GPA)、バス乗車券・予約の両カウンター以外に、第1・第2ターミナル合わせて計6カ所設置してあり、利用者の利便性を高めて利用増につなげている。
このような努力から売り上げは成田発の方が多く、都区内発の約2倍となっている。ただし成田発は乗車券購入者がいれば利用者が1人でも運行を行う。それゆえ乗車率が低く、平均で2人以下。乗車率向上のために全日空とタイアップを行い、全日空は無料のクーポン券を配布するなどのキャンペーンを展開している。 |
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