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2007年12月17日

ラッピング車:
黒塗り高級タク車両増加 関心下がり減少傾向


【東京】タクシーの車体を広告媒体として活用した、いわゆるラッピングタクシーが、黒塗り車両の増加とともに減っている。タクシー業界関係者から副収入として期待された導入当時に比べて業界内の関心度が下がっているのが現状で、導入数では伸び悩んでいる。

 街中を走るタクシーは、ラッピング技術の向上とともに広告媒体として広告業界からも注目されてきた。都市景観条例など地方自治体側の規制が絡み、導入が困難な状況が続いたが、自治体側の規制緩和により、広告、タクシーの両業界が待ちに待った車体広告が実現。東京都内でも4年前に車体の使用スペース制限を設けながらも解禁された。しかし、都内の場合、ラッピング広告の実現と並行してタクシー業界内で高級グレード車を基本にした黒塗り車両が登場、普及した。導入の火付け役は、大手4社の一角である国際自動車だが、他の3社とともに、当初はタクシー保有車両数の20%までと申し合わせていた黒塗り・濃紺色車は、現在50%を超える状況となった。

 大手事業者の車両高級化は、乗務員確保のための雇用対策の色合いも濃くなり中小事業者にも波及。ラッピング広告は敬遠される方向が強まっている。導入当初も乗務員がラッピングタクシーに乗務したがらないなどの理由から、車体広告が解禁されても爆発的には普及しなかった。都区部に2万5000両を超えるタクシーが営業していても、ラッピングタクシーは導入以来の最盛期でも700両弱にとどまり、11月末現在で369両。乗務員の敬遠とともに自社あるいは加盟グループの塗色、表示を尊重する傾向もあるようだ。

 全国でタクシー車両内外の広告を扱う日本タクシー広告(新宿区)によると、地方では輸送需要低迷によりラッピング広告に積極的な事業者は多いが、人口の少ない地域では広告主側が敬遠するという。顧客のライバル会社の広告を付けたタクシーを配車できないなど制限は多い。一方で、千葉では、ディズニーのキャラクターをあしらったラッピング広告を、子どもが指さして「あのタクシーに乗りたい」と親にせがむといった集客効果もあった。

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