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2007年11月15日
安部教授ら:
ツアーバスの実態を視察 9日深夜に調査実施
【大阪】関西大学副学長の安部誠治教授、北海学園大学の川村雅則・経済学部講師らは、大阪交運労協幹部ら数人とともに9日深夜、大阪市北区のプラザモータープール、同梅田付近、天王寺公園東側などを「乗り場」として集客を続けているツアーバスの実態調査を行った。一度に大型バスを10両以上待機させることができる広さのあるプラザモータープールでは、午後10時前後になっても東京方面行きを中心にツアーバスがひっきりなしに出入りする光景が見られ、需要が拡大している様子がうかがえた。
プラザモータープールでは、ツアーバスを企画する旅行業者らが同敷地駐車場の全面を一定時間借り切り、「東京方面行きツアーバス」「受付はこちら」などののぼりを立てて利用者が「乗り場」を見つけやすくしている。4月に放映されたNHKスペシャル『高速ツアーバス/格安競争の裏で』で取り上げられたウィラートラベル社の経営者が「貸切バス会社を設立し、国産バスの約半額で購入できる韓国製バスを数両導入した」と番組内で説明していたが、そのウィラー社ブランドで運行しているバスは、当日の取材時だけでも40両ほどに増えていた。
ウィラー社について別の大手ツアーバス会社の運転者は、「自社系列バスと韓国製バスをリースしてツアーを下請けさせているものがある。当然、下請けで働く運転者の労働条件は低くなるが、1人で運転するなど劣悪な労働条件は、ツアー旅行業者と専属契約できずにスポットで入る新規参入貸切バス会社の運転者に押し付けられる」と説明。すでに数社の大手ツアーバス旅行業者による寡占状態にあるとした上で、「これら大手旅行業者の傘下で契約する貸切バス会社は常時仕事があり、まだましな方ではないのか」と語った。
ツアーバスを視察した安部教授は「正規の乗り場を設けず、公道上やモータープールで集客して満席になるまで移動するのが、乗合バスの半額で走るツアーバスの営業形態だ。果たして、運転者の労働条件がどれだけ守られているのか。格安車両のバスもあり、そうしたバスの交換部品確保など、安全の確保にどれだけ努力しているのかが疑問だ」と話している。
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