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2007年11月15日

謙虚に読んでほしい岡野氏の論文


 全乗連の富田昌孝会長が選任されてタクシー「再規制」論議が活発に行われるようになった。記者は富田提案支持の立場であるし、今後も支持するつもりだ。

 国交省OBの業界天下り批判のときもそうだったが、「あなたはタクシー自由化論者の岡野行秀教授のような人のコラムをなぜ載せるのか」といった苦言を最近、親しいタクシー関係読者からもらった。岡野教授は経済学者の中ではバス、タクシーについて一個の見識を持った立派な学者。

 これまで本紙に掲載されたリレーコラムを読んで「なるほど、なるほど」と思う論が展開されている。いかにも岡野さんらしい“市場原理主義”的立場から、にわかにわき起こるタクシー再規制論に異議申し立てを行っておられる。若いころ「資本論」を必読の書として読み、途中で投げ出した記者のような無学な人間と岡野さんは違う。

 富田提案に賛成、反対に関わらず岡野論文を読んでもらいたいと思い、近く出るだろう「日本のバス・タクシー2008」にも特別論文を寄稿してもらった。小泉改革の遙か以前から、岡野さんは「タクシー諸規制の緩和」を提案されてきた人だ。

 名義貸しともいうべき“企業内個人タクシー”が増え、40数種類のタクシー運賃と供給過多でガス価が上がっても運賃改定は論外の、この関西でこそタクシー関係者は岡野さんのような有力な再規制反対論者 が存在することを知るべきだと思う。

 日本は北朝鮮のような独裁国家ではない。記者が敬愛する岡野さんの論に反対するにせよ、賛成するにせよ、関係者は謙虚に心して読んでもらいたい。
<植田>

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