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2007年10月18日

発注する側の責任も必ずあるはず


 日本中央競馬会(JRA)の出走馬一覧表をタクシー事業者が無許可で輸送していた問題で、新たに神戸の大開タクシー会長が京都府警に、このほど逮捕された。6月末の京阪タクシー社長逮捕に続く事件だ。

 調べによると、同社は昨年、JRAの子会社である共栄商事(現・JRAファシリティーズ)の依頼を受け、出走馬一覧表を大阪府豊中市の印刷会社から兵庫県姫路市、香川県高松市の場外馬券場に無許可で運送した疑いが持たれている。

 この事件は、新聞各紙が報道したほか、テレビでも放映された。神戸市内のタクシー事業者からは「そんなに重大で悪質な犯罪行為なのか」との声も出ているし、記者自身そう思う。ほかにニュースがなかったのか。白トラ行為だと言われればそれまでだ。違法性について異論の余地はない。

 貨物輸送で商売するには、道路運送法に定められている貨物自動車運送事業の許可が必要なのは当然の話。それでも腑に落ちないのは、発注された側の違法性ばかりがクローズアップされているからだ。

 得意先からタクシー車両を使用して貨物輸送を行ってほしい、と依頼を受けた時、胸を張って「うちはきっぱり即座に断ります」とはなかなか言えない。客の要望に対しては、杓子定規な対応よりも柔軟に対応しようと考えるはずだ。ましてやタクシー経営の厳しい時代なのである。断るより受注することを、まず考えるだろう。

 一体、共栄商事は違法性を認識していたのか、どうか。警察はぜひ同社への追究も徹底してほしい。違法輸送を発注する側の責任も必ずあるはずだ。
<具志堅>

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