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2007年10月8日

ニューヨークのタクシー

大平 安夫(タクシー乗務員)

 ニューヨークから私の本『TAXI story』をインターネットで注文して2週間で届きました、と田中氏がメールで知らせてくれた。本が届いてから3 日間は、社長とテキサス州のサンアントニオ市(「アラモの砦」で有名)に出張だったとか……。その帰りの飛行機の中で私の本を読んでくれた。空港から社長の自宅があるマンハッタンの高級アパートまで送った帰りに、2番街の42丁目で、私の本を車の中からフロントガラス越しに写真を撮って送ってくれた。私の本の表紙がニューヨークの夜に“ピッタリ合っている”と、うれしいことを言ってくれて……。

 さて、そのニューヨークのブルックリンに住む彼は、週末はロックグループのベース奏者だが、平日はサラリーマン。いつも朝の通勤で、車で通る道にアメリカのタクシーではもう懐かしい車種であるミシガン州カラマズー市で制作されたチェッカーモーター社のマラソン型の車両をいつも見かけるという。重厚で頑強なボディ。黄色と黒に塗られた車体は、全体に丸みを帯びた小型戦車のようだ。その写真(ブルックリンのベットフォード地区)を1枚パチリ! と送ってくれた。彼がニューヨークに来たころ(24年前)は現役であちこち走っていた懐かしい代物だとか。

 ニューヨークのタクシーはイエローキャブと呼ばれている(キャブとも呼ぶ)。  

 少し前まではシボレー製のインパラが多かったが最近はフォード製の車に替わった。また、トヨタのハイブリ、ホンダのミニバン、フォードのハイブリなどいろいろな種類が出てきた。ニューヨークの市長が2012年までに全キャブをハイブリにするという市の条例を議会に通したとか。

 彼の近所のタクシー車庫に「HACK LICENSE」(ハック免許、つまり二種免許養成あり)「TAXI DRIVERS WANTED!」(ドライバー募集中!)な る大きな看板が張りつけてあるという。そんな光景はどこでも同じのようだ。

 ニューヨークのキャブには、必ず1 台に1 個メダリオン登録証がついている。ニューヨークではこのメダリオンの数が制限されていて、1 個ウン万ドル単位で売買され、個人や共同で、あるいは会社で持っていたりする。一般的にはメダリオンを持たないドライバーが、この車を借りる契約賃借ドライバーの形態をとる。さて気になる料金はというと……。初乗りは2ドル50セント。半マイルごとに40セント上がる。渋滞など止まり時間は(時間は分からないが)40セント。平日ラッシュ割増は1ドル。(月〜金午後4〜8時)。深夜割増は50セント(午後8時〜翌日午前6時)などだが……。お客もドライバーも、“メーターだけは”、どこの国でも気になるもの……です。

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