論点・視点
今号の論点・視点の全文
2007年9月20日
マスコミへ適時適切な意見広告を
業界内で物議を醸している9月12日付『朝日新聞』社説「タクシー運賃 思い切って自由化したら」に、記者は先の今村記者の論にもう一言付け加えたい。
タクシーバッシングは『朝日』に限らず時折見掛ける。半年前には『日経新聞』朝刊1面に、「利用者の負担は増す」という文言で、タクシー運賃改定に批判的な記事が掲載されていた。覚えている方もあろうが値上げに反対すれば読者は喜ぶ、という意図がマル見えの記事。自らの値上げは小さくしか書かない新聞がである。
問題は、こうしたバッシング記事を跳ね返すとともに、逆に利用者にタクシー運賃改定への理解を深めてもらうための業界サイドの積極的な対応が、方法論としても現実論としても遅れているように感じる。傍観からは、なにも生まれない。
影響が大きく看過できない社説や記事には適時適切に反論すべきだ。『朝日』社説は運賃自由化が問題のすべてを解決するように説くが、大阪、京都の場合、運賃自由化によって乗務員がどれほど苦境に陥っているか。それらを否定する意見広告を、『朝日』と敵対する『産経新聞』あたりに大きく掲載するのも一手だろう。
このような社説や記事がまかり通っているのは利用者理解を得られていないことの証明だ。「タクシーの日」などの機会をとらえ、値上げの必要性を率直に、分かりやすく弘報する努力がもっと必要だろう。
利用者理解を得るには、どんな施策が必要か検討すべきとき。マスコミも商売。バッシングしようとも利用者理解さえ得られていれば業界人は強い。
<具志堅>
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