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2005年12月29日

NPO法人もいろいろ

四方 源太郎(NPO法人あやべ福祉フロンティア副理事長)

 最近のマンション強度偽装問題を見ていると、「マンションもいろいろ、建築士もいろいろ」と感じる。

 NPO法人も、どちらかというと慈善事業をする団体と思われているが、そうばかりとはいえない。「NPO法人もいろいろ」だ。

 「あやべ福祉フロンティアは法律違反をしている」「綾部市からこの違法行為に多額の補助金が出ている」というようなことがインターネット上に書かれ始めて3年になる。隣りの福知山市にある某NPO法人のホームページにである。毎日のようにこのような中傷が続いている。

 こちらも再三抗議をし、NPO法人の認証者である京都府知事にも訴えて、指導もしていただいているが、知らんぷりだそうだ。

 その法人の理事長は日本を代表する青年団体の本部役員も務められ、理事には社会福祉法人の理事長や会社役員、団体役員などが名を連ねている。

 なぜ、隣市のNPO法人からこんな攻撃をされるようになったのか? それは市町村合併問題が関連している。

 綾部市は3年程前に、市議会や住民意見交換会での議論を踏まえて、「当面は合併せず、独自での財政再建を目指す」という結論を出した。福知山市は周辺3町を編入合併し、来年1月に新しい福知山市となる。

 そのころ、よくいわれていたのが、「綾部市が福知山市の合併に参加すれば、合併特例債が250億円から倍の500億円に跳ね上がる」ということだった。

 実際にはそれは法律上の上限金額のことだし、特例債は結局は借金である。用途も限定されているため、上限まで利用した自治体は全国どこにもないはずだ。

 しかし、そのNPO法人の役員の頭の中には、「綾部市が儲け話をふいにした」という恨みだけが残ったようだ。それがインターネットや新聞広告、いろんなところへの匿名電話などでの「綾部市攻撃」となり、フロンティアもそれに巻き込まれてしまった。

 NPO法人には、詐欺や恐喝などの犯罪で役員が逮捕されたところもある。「NPO法人=善行団体」ではない。(もちろん100%ではないと言っているわけで、ほとんどのNPO法人が真面目に活動しておられる。少なくとも私が知っているそうでない法人は、前述の団体だけ)。

 福祉移送サービスを行う団体もいろいろだと思うし、タクシー会社もいろいろ、地域事情もいろいろだ。

 悪いことをする団体があるからといって、そのことで良いことをしようとする団体の活動が阻害されては、国民は不利益を受けるばかりだ。

 「世界にひとつだけの花」はあっても、「日本にひとつだけの法律」では、解決できない問題も増えてきている。

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