招待してくれとお願いを
――地方業界では「全乗連は東京中心主義だ」「地方の実態をおさえて全体を眺めてくれていない」との声を聞きます。どうお考えになりますか。
富田 そういう差別をする意識はまったくありません。新倉氏がそんな差別をしていた感じは、受けないんですけれど。ただ、東京にいると地方のことは分からない。理解できないこともある。そのギャップはどうしても埋めようがないです。ここにいては分かりっこないですから。もっと地方に出なければいけないのかもしれません。
――各ブロックの会長会議に出席して、地方の声を聞く機会をつくられるべきではありませんか。
富田 全乗連では、7月11日に私が会長になって初めての正副会長会議があります。その時にお願いしようと思っています。新倉氏は、招待されれば行く、されなければ行かないとはっきりしていました。私は招待されていない所には「招待してくれ」とお願いしようかと思っています。
――経済力は東京に集中する可能性があります。タクシーの日車営収も、平均して6万円以上上がってるんじゃないですか。
富田 いえ、5万円がやっとだと思います。各事業者とも乗務員の中には6万円上げてる人はいますが
――大阪や京都はその半分以下。九州は、3分の1の2万円台の営収です。エムケイが今度は、大阪と神戸で初乗り400円台の運賃を申請しています。かねがね、協会執行部は運賃戦争を終息させる方向に動くべきだ、と言っているところですが、大阪も京都も業界が四分五裂の状態です。ぜひ、なんらかの形でアクションを起こしていただきたいなと思うのですが、いかがでしょうか。
運賃競争に歯止めかける
富田 そうですね。運賃戦争にはどこかで歯止めをかけなければと思います。何ができるか分かりませんが、やれることは何でもやりたいと思っています。非常に難しい問題なので、よく勉強させていただいて、現地でいろいろなお話をうかがってからでないと判断が難しいですね。
京都では、全乗連に加盟しているのは、京都乗用自動車協会だけですが、会員事業者数は一番少ない。信じられないですよ。その複雑さは、まず理解できないですが、これからはゆっくり勉強させていただこうと思っています。東京の次に来る大都市と言えば、大阪。大阪はちゃんとしたいです。全乗連の悲願です。
京都では、全乗連に加盟しているのは、京都乗用自動車協会だけですが、会員事業者数は一番少ない。信じられないですよ。その複雑さは、まず理解できないですが、これからはゆっくり勉強させていただこうと思っています。東京の次に来る大都市と言えば、大阪。大阪はちゃんとしたいです。全乗連の悲願です。
東京運改成功させ範示す
――当面の課題は運賃改定だと思います。見通しについては、どうお考えになってますか。
富田 1つは、参議院選挙での自民党の勝敗にかかっています。運賃改定は年内に解決しないとしょうがないでしょう。政治がどう動くか分かりませんが、東京がうまくいきませんと全部が遅れますので、責任は重いと思います。だからこそ、早く進めないと。そういう点では国交省も大変なところがありますね。
運賃は申請主義ですし、地域の事情がいろいろあるので、全乗連として統一的な見解を出すのはなかなか難しいと思います。地域、現状に合った内容での申請だと思いますから、初乗り500円の地域もあるし、700円台の所も出てくるでしょう。
東京の場合、申請は91%そろいました。残る9%を何とかしたいと思っています。100%に限りなく近づけたい。東京がしっかりしないとしょうがないので、東京を成功させて、大阪の方に範を示さないといけない。非常に責任は重いと思ってます。
運賃は申請主義ですし、地域の事情がいろいろあるので、全乗連として統一的な見解を出すのはなかなか難しいと思います。地域、現状に合った内容での申請だと思いますから、初乗り500円の地域もあるし、700円台の所も出てくるでしょう。
東京の場合、申請は91%そろいました。残る9%を何とかしたいと思っています。100%に限りなく近づけたい。東京がしっかりしないとしょうがないので、東京を成功させて、大阪の方に範を示さないといけない。非常に責任は重いと思ってます。
――小泉改革で規制緩和が進み、事業者団体の持つ役割は相対的に低下した、だから無用だとの論すら巻き起こっていますが、どうお考えになりますか。こういう時代だからこそ、事業者は結束すべきだと考えますが。
富田 それが正しいです。規制緩和は、業界発展のために、利用者利便のために、安心・安全のためにやったことになっていますが、それが逆になってるわけです。行政側が言うところの「規制緩和の光と影」では、影の部分がものすごく大きくて、90%から95%あるわけです。それを見直してもらうには業界の結束がよほど強くないと、規制緩和の前くらいじゃまだまだ弱いです。昭和30年代には、ものすごく強固な団結力がありました。あれぐらいの結束力を持たないと無理ですね。事業者団体は「この規制緩和は間違いだ」「問題がある」と訴えていく力を持たないとダメです。今こそ団結です。
先日、東北ブロックの総会へ行ったときに、地元の方が「人でも金でも何でも出すから業界、全乗連が一体になってやってくれ」と言うんです。すごく強烈でしたね。
そんな気持ちがほんとにあるの? って全国に向かって言いたいくらいですけど、ほんとにあるのかどうかを見て回りたいと思います。7月中は信越、四国の2カ所へ行くんですが、いろいろなお話をうかがって、できるだけ早く全国を回ろうと思います。
先日、東北ブロックの総会へ行ったときに、地元の方が「人でも金でも何でも出すから業界、全乗連が一体になってやってくれ」と言うんです。すごく強烈でしたね。
そんな気持ちがほんとにあるの? って全国に向かって言いたいくらいですけど、ほんとにあるのかどうかを見て回りたいと思います。7月中は信越、四国の2カ所へ行くんですが、いろいろなお話をうかがって、できるだけ早く全国を回ろうと思います。
――小泉改革の影の部分を一番大きく受けているのはタクシー産業だと思いますが、全乗連の力で、需給調整を戻す必要があるのではなかろうかと思います。
富田 東旅協で会長就任後初めての委員長、正副会長合同会議があったんですが、私が総会で「再規制」という言葉を使ったことに対して「再規制」じゃなくてほかの言葉を使うべきだったのではないかという意見が出たんですよ。
しかし、私は需給の調整と規制というのは同じことだと話しました。「新しい規制」だとか「新規制」とかほかの言葉でも言い換えられるかもしれませんが、行政は「再規制」と言われるのが一番気になるんですよ。
ですから、行政に「ウッ」と言わせるような言葉を使わなければ意味がない。普通の言葉で言ったら流れちゃう。だけど「再規制」という言葉を字で見ただけで真意が分かる。それを狙ってるんだから頼みますよ、と説明したらみんなよく分かりましたと。各委員会が結集して、この「再規制」に向かってやろうという話になっております。
しかし、私は需給の調整と規制というのは同じことだと話しました。「新しい規制」だとか「新規制」とかほかの言葉でも言い換えられるかもしれませんが、行政は「再規制」と言われるのが一番気になるんですよ。
ですから、行政に「ウッ」と言わせるような言葉を使わなければ意味がない。普通の言葉で言ったら流れちゃう。だけど「再規制」という言葉を字で見ただけで真意が分かる。それを狙ってるんだから頼みますよ、と説明したらみんなよく分かりましたと。各委員会が結集して、この「再規制」に向かってやろうという話になっております。


