言言・語語
   
京都の二の舞は避けるべきだ! 連絡協議会設け外部団体と対話を
 40数種類の運賃が存在し、規制緩和の“実験場”と化した大阪のタクシー業界。今回この欄では、大阪タクシー協会・三木執行部の経営担当副会長として、2度の運賃改定に臨むと同時に、全国福祉輸送サービス協会の会長を務める関淳一氏に、大阪業界の現状や今後の在り方について、次期会長問題も絡め率直に語っていただいた。
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外の実力者も加え懇談を

 今ね、500円のタクシー券あるじゃないですか。できた当時、会長が澤巌氏で、わたしが交通営業政策委員長だったんです。個人タクシーの坂本定吉氏や笹井寛治氏、古知一郎氏はちょっと調子が悪くて代理の方が出てきました。大阪は全社統一してやろうということで意見の一致をみました。あれからだいぶたちますが、まだ続いています。
 ああいうのをつくったときには皆寄ってやっているんだから。今のように、それぞれが皆違う運賃を持って走っていても、結論が出ない。業界のために良くないのは、当たり前の話です。

――ワンコインで実際に採算が取れているのでしょうか。

関 最近の声を聞くと、530円は欲しいと。三菱グループは遠割なしで550円、それなら全部そこに合わせてしまおうという人もいる。中小の事業者では、みんな下限にして遠割運賃もなくしたらよいという考え方が強い。大手はそういうわけにはいかないから、その辺はコミュニケーションをとってやらなければいけない。
 薬師寺氏も、その話の中に入って、いろいろ言われたらいい。外に出ている実力者も入れて、やはり懇談をしなければなりません。クリアするのに2、3年かかろうともね。やるうちに、上げる、上げないという判断ができると思うんです。

謙虚に進めていければ…

――最後に大阪の事業者団体の在り方ですが、実質上分裂しています。連絡協議会のような会合がもてないでしょうか。

関 連絡協議会的なものは、必要だと思います。特に運賃改定を実現したいという気持ちが強いんだったら。
 京都の二の舞は良くない。東京、大阪は日本を代表する都市です。国交省も東京の意見をまず聞きます。次に聞くのは大阪。そこでだいたいは終わる。ですが、これが分裂したら、大阪の意見というのはなくなる。
 今、京都の意見を聞く人はいないじゃないですか。そういう意味で、大阪が組織的に一緒になることは必要です。連絡協議会については、お互い謙虚に進めていければ……。だから、わたしは絶対に、今の大阪の組織を割ったらいかんという考え方です。割らない努力をしていきたいですね。

――ありがとうございました。

(2007年2月2日)

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<関 淳一(せき・じゅんいち)氏 プロフィール>

1935年生まれ。東洋タクシー代表取締役社長。全国福祉輸送サービス協会会長。大タ協副会長として2回の運賃改定に向け尽力した。

全国福祉輸送サービス協会: http://park16.wakwak.com/~zenfuku/

(トラモンド社論説主幹・植田 耕二)