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京都の二の舞は避けるべきだ! 連絡協議会設け外部団体と対話を
 40数種類の運賃が存在し、規制緩和の“実験場”と化した大阪のタクシー業界。今回この欄では、大阪タクシー協会・三木執行部の経営担当副会長として、2度の運賃改定に臨むと同時に、全国福祉輸送サービス協会の会長を務める関淳一氏に、大阪業界の現状や今後の在り方について、次期会長問題も絡め率直に語っていただいた。
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三木会長のまねできない

――薬師寺氏の後任は、彼自身が指名したのではないんですか。

関 いや、薬師寺氏は、自分は遠距離割引運賃をやるからというので、辞められたんです。そこで当時の執行部が話し合い、三木氏を推薦候補にすることになった。
 当時、特にわれわれが日常困っていたのは、地方自治体との付き合いがなかったことです。規制緩和に入り、強烈なパワーを会長に求めたかった。そこで三木氏が必要だった。国土交通省や近畿運輸局との間にいろいろあるのも、やはり三木氏の方なら、“落ちてくる”ものもありますから。
 今は三木氏も病気があります。本人は一昨年ぐらいに引きたかった。

――でも、大タ協の5役会が、会長再任を求めています。

関 今回は、ほかに適切に替えられる人がいない、ということで……。本当は坂本克己副会長あたりがやればよいのですけれど。

――あなたがなさったらいかがですか。福祉タクシーの全国組織のリーダーとして。

関 それ(全国福祉輸送サービス協会)も頑張っています。組織として固めていかなければいけませんし。

――坂本氏がやらないならば、関さんが堂々と手を挙げてやるというのが筋だと思うんです。三木路線を継続するんだったら。

関 三木路線を継承するか、どうかですが、三木会長のまねはできないと思います。わたしは福祉を中心に35〜40年やってきたんだから。

リスクは業界で負うべし

――高齢社会の中でタクシーの中心になるのは、やはり福祉だと思うんですが。

関 わたしは、福祉輸送はやる人がやればよいと思っています。福祉は現実にはもうからない。でも続けてきたのは何かあるからです。
 今は高齢化とともに障害のある人たちや定職を持たない人たちが増えている。格差が非常に拡大していて、その中で、どうしても車を必要とする人。そういう人たちのフォローを誰がやるんだといったら、皆タクシー以外の機関がやっている。だから、なぜタクシーがここに乗り出さないのか。

――それは放っておいたら、NPО法人が乗り出してくる。

関 民間輸送の中で、障害のある人、生活保護を受けている人に「タクシーを利用しろ」と言ってもできない。そうなると運賃半額という話が出てくる。わたしは半額も受けたらよいではないか、という考えなんです。
 タクシーを利用したくてもできない人たちを安易に第1種運転免許で輸送するのではなく、できるだけ安全な方法で第2種免許を持った人たちが輸送することが必要だろうと思います。
 従来は特定の事業者だけにやらせて、皆が逃げてきたが、これからはそうはいかない。ただ、やっている人がリスクを追うのではなく、業界全体がリスクを負わないと。100%までとは言わないまでも。そうしないと続かないですよ。

小野会長はかわいそうだ

――話を元に戻しますが、大タ協会長について、澤志郎氏(日本交通社長)が、小野幸親氏(相互タクシー社長)の名前を出していましたが、わたしは半分冗談だと思っています。

関 この間、大手が会長職に就いていないという意味から出ているのではないのでしょうか。女性ということもあり、1つのまとまり方としては良いと思います。でも、小野会長というのはいくらなんでも、かわいそうです。一生懸命やる方ですからね。ただ、この業界は非常にまとめ難い。
 なら、あなたやりますか、と言われて「ハイそうですね」とはいきません。古知愛一郎氏の北港梅田グループや三菱グループ、今はワンコインもありますがね。そういったグループと連携できるのか、というと、誰もやれない。ただ、やるとなったら、この人たちとの懇談をもっとやらないかん。