●対談前説/植田 耕二(トラモンド社論説主幹)
記者は、関さんとは10年ほどの間、隣組としてのお付き合いを続けたことがあった。小社が大阪市浪速区の全自交会館2階を“占拠”していた時代、関さんは、その近くに本社のある朝日自動車の総務部長か、なにだったか忘れたが伊藤政信社長の片腕として、厄介な労務の仕事からわれわれ業界紙とのお付き合いまで、テキパキとこなしていた記憶が残っている。
その関さんが今や東洋タクシーと、その傍系の東急タクシーのオーナーとなり、大阪タクシー協会副会長、はたまた全国福祉輸送サービス協会会長として文字通りタクシー業界トップリーダーとなって、忙しい毎日を送っておられるのである。
関さんから当日もらった名刺には現在、関さんが務めている公職がずらりと並んでいた。大阪タクシー交友会協同組合理事長、タクシー振興事業協同組合理事長、関西大阪国際空港タクシー運営連合会会長、大阪福祉タクシー運営連絡協議会会長など10数種類の団体組織の会長、理事長を兼任しておられる由。これを見ても氏が三木会長の後任有力候補者の1人であることは間違いない。
記者の「推されればやりますか」の質問に「手を挙げる人が無く困っています」という答え、はっきりした回答は聞けなかった。先の澤さんの推す小野幸親さんの会長説には「小野さんがかわいそう」と言う。次期会長は泥ン子になること必至ということなのか。
記者は、関さんとは10年ほどの間、隣組としてのお付き合いを続けたことがあった。小社が大阪市浪速区の全自交会館2階を“占拠”していた時代、関さんは、その近くに本社のある朝日自動車の総務部長か、なにだったか忘れたが伊藤政信社長の片腕として、厄介な労務の仕事からわれわれ業界紙とのお付き合いまで、テキパキとこなしていた記憶が残っている。
その関さんが今や東洋タクシーと、その傍系の東急タクシーのオーナーとなり、大阪タクシー協会副会長、はたまた全国福祉輸送サービス協会会長として文字通りタクシー業界トップリーダーとなって、忙しい毎日を送っておられるのである。
関さんから当日もらった名刺には現在、関さんが務めている公職がずらりと並んでいた。大阪タクシー交友会協同組合理事長、タクシー振興事業協同組合理事長、関西大阪国際空港タクシー運営連合会会長、大阪福祉タクシー運営連絡協議会会長など10数種類の団体組織の会長、理事長を兼任しておられる由。これを見ても氏が三木会長の後任有力候補者の1人であることは間違いない。
記者の「推されればやりますか」の質問に「手を挙げる人が無く困っています」という答え、はっきりした回答は聞けなかった。先の澤さんの推す小野幸親さんの会長説には「小野さんがかわいそう」と言う。次期会長は泥ン子になること必至ということなのか。
大阪業界には結束がない
――大阪で2度にわたり失敗した運賃改定で、あなたが経営されている東洋タクシーは2度とも先陣を切って申請されました。大阪の運賃改定申請の失敗はどこにあったと思いますか。
関 自社の状況からいって、これ以上、乗務員の賃金を、このままにしておくわけにはいかない、その思いからですね。また、大タ協執行部の関係もあって経営の担当もやっていますから。現在の状況の中で、10年前の運賃を見直すのは当然のことでしょう。
しかし残念ながら、大阪の場合は事業者の気持ちの結束がない。大阪のタクシーを良くしたいという気持ちは昔からあります。でも、これを商売として考えると、もっとシビアなものととらえる。そこで、なかなか相乗れない気持ちがわれわれの中にはある。
大阪というのは、事業者が、本当に公共輸送機関としてタクシーは何をするべきか、ということを、あまり考えていないのと違いますか。
しかし残念ながら、大阪の場合は事業者の気持ちの結束がない。大阪のタクシーを良くしたいという気持ちは昔からあります。でも、これを商売として考えると、もっとシビアなものととらえる。そこで、なかなか相乗れない気持ちがわれわれの中にはある。
大阪というのは、事業者が、本当に公共輸送機関としてタクシーは何をするべきか、ということを、あまり考えていないのと違いますか。
――具体的には、運賃改定に反対している薬師寺薫代表の関西中央グループやワンコインタクシーグループ(町野勝康代表)のような値下げ運賃事業者との話し合いはなかったのですか。
関 やることはやっていましたがね。薬師寺氏とも、ここでの座談会(『日本のバス・タクシー2006』掲載)でもやりましたし、やはり、三菱タクシーグループの問題が……。
――三菱の笹井良則代表との話し合いは?
関 行きましたよ。でも笹井氏とはすれ違いでした。三木(源一郎)会長と2人で行きました。武田靖人氏とは会いましたが……。
――つねづね三木氏は、笹井氏は「おれの言うこと、聞くんだよ」と言っていましたが。
関 大阪のタクシー経営はやはり、これまで「腕力的な形」で行われてきたので、最終的にお互いがやらなければならないときに、そこへ収束できないんですよね。
――三木執行部の執行責任という問題はありませんか。
役者が観客席にいる状態
関 執行責任というのは、本当は取りやすい。それで事が終わらないのが大阪。本来なら、そういう状況になれば(執行部が)変わって、出てくる若い人たちがいなけりゃいかん。でも、今は現状に皆が甘んじている。やるだけはやったと。
大阪の場合は、あくまで日和見的に見ている人たち多い。なかなか、舞台に上がってこない。本来、演じなければならない役者が観客席にいるという状態になると、責任を追及するところまではいかない。本来、責任追及をして代わってやるという意欲のある人が、あって当たり前なんです。
ですから、責任を回避するという気持ちは1つもない。責任を追及する人たちが増えることを逆に期待していますよ。
大阪の場合は、あくまで日和見的に見ている人たち多い。なかなか、舞台に上がってこない。本来、演じなければならない役者が観客席にいるという状態になると、責任を追及するところまではいかない。本来、責任追及をして代わってやるという意欲のある人が、あって当たり前なんです。
ですから、責任を回避するという気持ちは1つもない。責任を追及する人たちが増えることを逆に期待していますよ。
――三木源一郎氏は部落解放同盟から“除名処分”を受け、大タ協事務局に籍を置いている。しかし、こういう困難な時代には事業に責任を持ってやっている業界リーダーが求められているように思いますが。
関 今、三木会長は社団法人(大タ協)から選出している。選出時は出身母体がありましたけど、途中から辞めていましたから。ただ、時代が必要としていたことは事実です。この6年間でね。
薬師寺氏が9年やっていて、規制緩和後に5000円超え分半額をやるということになり、途中で辞任された。(編集部注 実際には、理事にならなかったために役員改選で会長に選ばれなかった)
薬師寺氏が9年やっていて、規制緩和後に5000円超え分半額をやるということになり、途中で辞任された。(編集部注 実際には、理事にならなかったために役員改選で会長に選ばれなかった)


