言言・語語
   
名古屋で禁煙タクシーが走る! 自社が良くなるだけではダメだ
  5月1日から個人事業者を含め全車一斉に名古屋で禁煙タクシーが走る。今回、名古屋で禁煙タクシーの先駆的役割を果たしたといえる名鉄交通の金子暁男社長に、禁煙タクシー導入に至った経緯をはじめ、名古屋タクシー業界の現状、役員改選を控える全乗連の今後などについても、率直に語っていただいた。
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トップブランドを目指す

金子 グループ27社なんとかしていかねばならん、と親会社(名古屋鉄道)と、タクシープロジェクトというのを昨年春に立ち上げました。その中でこれからのタクシーの生き方といいますか、統一スローガンでですね、「私たち名鉄タクシーは、地域から愛される信頼のトップブランドを目指す」というのを採択しました。中身は、タクシーで一番問われていることでして、この業界はこれまで法令違反をやってきた、これを親会社の方も変えていく。
 もう1つは運行の安全。これがなかなかできにくい仕組でした。今度、運輸安全マネジメントが導入されましたので、名鉄タクシーグループは全社に導入します。それから「トップブランド」です。お客さまが安心して安全で親切な対応ができる、名鉄タクシーという先輩たちが築いてきたものを維持向上していく。
 4つ目は、わたしどもは27社もあり、乗務員自体も不足してますが、残念ながらタクシーのプロも枯渇してきている状況です。この4つをグループ挙げて取り組んでいこうと。今、具体的な取り組みに入ったところです。

――昨年、69両減車をされましたね。減車に伴うメリットとデメリットについてですが。

金子 わたし、この業界で10年ちょっとになるんですが、不思議な業界ですね。減車っていうのはなかなか声に出して言わないというか、言えないというか。

――よく思い切ったことをやられましたね。

金子 わたしどもも、ずっとある車を減車する、というのはちょっと忍びがたいところがあるのですが、たまたま、わたしがきてから増やした車なんですよね、営業権を買うって形で。これがやっぱり先輩たちから受け継いだものだっていうと……、いや先輩たちに言われましたよ「みっともないことをするな、車を減らすんじゃなくて、乗務員を増やすことを考えよ」と。
 でも、わたしどもは2種運転免許を持っていれば誰でもいいという採用はできない。やっぱりブランドを維持していくには、それなりの対応ができる乗務員さん、この確保がやっぱり大事で、それに合わせた車よりしようがないんじゃないか、ということです。

名タ協はまとまっている

――今、全国で運賃改定の申請が出ているんですが、大阪は2度も失敗しています。京都のごときは一般の事業者は値上げしたいと思ってるのに、MKやヤサカのためにできない。それで業界の疲弊が尋常でない状況なのですが、それを見ておられてどうでしょうか。

金子 お気の毒な感じがします。名古屋では考えられないことなんです。名古屋のタクシー協会は非常にまとまりがあって、法人事業者は全事業者、個人タクさんもほんの一部が欠けているだけですね。それで月1回の理事会をやり、各ブロック会も月1回やるという、組織だった形ができてます。それから専門委員会も活動ができる格好ですので、特段、森会長が押さえつけることもないわけです。こういう雰囲気というのは、少し他の協会と違うなと。大阪は、わたしは三木源一郎さんや坂本克己さんをよく知ってますが、こりゃ大変だと。

――フジタクシーグループの動きはどうなんですか。

金子 フジさんは(運賃改定)申請していませんね。フジさんとMKさんぐらいですね。

――見事ですね。MKは車を増やしたりしてますか。

金子 増えてないですね。名古屋でネックになっているのは、やはり乗務員確保だと思います。トヨタをはじめ、メーカーのモノ作りが元気な場所だけに、そっちの方がお金になるんですね。だから、人手不足が続いています。MKさんにしたってやっぱり人が集まらない。

――京都では強大な力を持っているんですがね。(営収が)上がってきてるのは、巨大な力を持っている名鉄グループ。

金子 わたしどもがいま一番にしているのは、コンプライアンス。グループ挙げてやってますので。その結果、営業収入が極端に減っています。

――名古屋市内はどうですか。

金子 勤務の形態にもよりますのでね。他社さんより上をいっていることは確かです。